「Android 16」は秋ではなく4~6月期リリースへ
Googleは、これまで秋にリリースすることが多かったAndroid OSの公式版を、「Android 16」では2025年4~6月期にリリースすると発表した。Androidエコシステムのデバイス販売スケジュールとの整合性を高めるためとしている。
米Googleは10月31日(現地時間)、これまで秋にリリースしてきたAndroid OSの公式版のリリース時期を、次期版の「Android 16」では2025年第2四半期(4~6月期)にすると発表した。
Androidエコシステム全体のデバイス発売スケジュールとの整合性を高め、より多くのデバイスがより早くAndroidのメジャーリリースを入手できるようにするためとしている。
SDKのリリースが、より頻繁なペースに移行したためともしている。2025年には、新しい開発者APIを含む2つのリリースが予定されている。
第2四半期にAndroid 16のメジャーリリース、第4四半期にマイナーリリースを行う。第1四半期と第3四半期には、機能追加のみのリリースも行う。
メジャーリリースは従来のSDKリリースと同様に、新しい開発者APIに加えて、動作の変更が含まれる可能性がある。開発者は、アプリの互換性を確保するために、従来よりも数カ月早く互換性テストを行う必要がある。
マイナーリリースには新しいAPIが含まれるが、計画的な動作変更は行われないため、互換性テストの必要性は最小限に抑えられる。
これらの変更は、開発者にとってより多くのオーバーヘッドやコストをかけずに、リリース全体でより迅速なイノベーションとより高いレベルの品質と洗練を実現することを目的としているという。
Googleは10年以上、Androidの正式版を第3四半期または第4四半期にリリースしてきた。現行の「Android 15」も10月リリースで、Google純正のスマートフォン「Pixel 9」シリーズも、8月の発売段階の搭載OSは「Android 14」だった。
新たなリリースサイクルになれば、「Pixel 10」(仮)シリーズはAndriod 16搭載で発売になるだろう。
関連記事
Androidスマホが“短命”なのは過去の話? OSアップデートが長期化されたワケ
AndroidスマートフォンはOSアップデートが早期に打ち切られ、短命という認識は過去のものになりつつある。サムスンやGoogleは最大7年のOSアップデートを公表している。他社との差別化を図る以上に、各国の法規制に対応するための措置という側面があるようだ。楽天モバイル、Android 15へのバージョンアップ対象機種を発表 「AQUOS sense8」「OPPO Reno11 A」など
楽天モバイルは、Android 15へのバージョンアップを提供する対象製品を発表。「AQUOS sense8」「AQUOS wish4」「Galaxy S23」「OPPO Reno11 A」「Xperia 10 VI」などで実施する予定だ。ドコモ、Android 15対応機種を一挙発表 2年前の「Xperia 1 IV」などは打ち切り
NTTドコモは10月21日、同社が販売するAndroid端末の「Android 15」へのバージョンアップ予定を公表した。Galaxyシリーズは3年前の機種までアップデートが配信される。Xperiaシリーズは2年前の「Xperia 1 IV」などでアップデートが打ち切られる。「Android 15」正式版リリース 盗難対策や折りたたみ向けペアアプリアイコンなど
Googleは、「Android 15」の正式版をリリースした。Pixelデバイス向け配信が始まっている。Pixelでは重大度が最高の脆弱性修正も行われる。「Android 15」のデベロッパープレビュー 1が登場
Googleは、次期モバイルOS「Android 15」の最初のデベロッパープレビュー版をリリースした。対応する端末はPixel 6以降。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.