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Microsoftが「12インチSurface Pro」「13インチSurface Laptop」を投入 “低価格とカラーリング”でCopilot+ PCをより身近にSnapdragon X Plus搭載

Copilot+ PCのさらなる普及を目指して、Microsoftが「12インチSurface Pro」「13インチSurface Laptop」を新たに投入する。より手頃な価格と、個人ユーザーが目を引くような価格が魅力だ。

 Microsoftは5月6日(米国太平洋夏時間)、新型Copilot+ PC「12インチSurface Pro」「13インチSurface Laptop」を発表した。個人向けモデルは5月20日に発売される予定で、想定価格(税別、以下同)は12インチSurface Proが799ドル(約11万5000円)から、13インチSurface Laptopが899ドル(約14万9400円)からとなる。

 なお、Windows 11 Proをプリインストールするビジネス向けモデルは、7月22日に出荷を開始する予定となっている。


新たにSurfaceのラインアップに加わる12インチSurface Pro(左:キーボードは別売)と13インチSurface Laptop(右)

低価格とカラーリングでCopilot+ PCの普及を狙う

 今回投入される12インチSurface Proと13インチSurface Laptopは、いずれもCopliot+ PC(新しいAI PC)の一層の普及を狙った戦略モデルで、現行の第11世代Surface Pro/第7世代Surface Laptop(Snapdragon Xシリーズ搭載モデルCore Ultra 200Vプロセッサ搭載モデル)とは“別立て”で登場する。

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 SoCにはQualcomm製の「Snapdragon X Plus 8-core」を採用するなどスペックを厳選して価格は抑える一方で、「ピーク時に40TOPS(毎秒40兆回)以上のAI処理性能」を求めるCopilot+ PCの要件はしっかりと押さえている。その上で、ボディーカラーを「Platinum」「Ocean」「Violet」の3種類とすることで選ぶ楽しみを演出している(※1)。

(※1)Platinum以外の2色については、一部構成でのみ選択可能

12インチSurface Proの概要

 12インチSurface Proは、ここ数世代のSurface Pro(13型)と比べると少し小さい12型ディスプレイを搭載するタブレットタイプの2in1 PCだ。Microsoftによると「最も薄くて軽いCopilot+ PC」とのことで、厚さは約7.8mm、重量は約686gとなっている。


12インチSurface Pro(画像内のペンは別売)

 先述の通り、SoCはSnapdragon X Plus 8-coreを搭載する。メモリは16GB(LPDDR5X規格)を備え、ストレージはUFS規格(容量は256GBまたは512GB)となる。

 ディスプレイはタッチ操作とペン入力に対応する12型液晶で、解像度は2196×1464ピクセル(アスペクト比3:2)、最大輝度は400ニト、リフレッシュレートは最大90Hz(初期設定は60Hz)となっている。色域はsRGBをカバーしており、個体ごとにキャリブレーションされている。

 カメラはイン(画面)側にフルHD(1920×1080ピクセル)撮影と顔認証に対応する「Surface Studio Camera」を、アウト(背面)側に約1000万画素センサーを備えている。Copilot+ PC向けの追加機能を含む「Windows Studio Effects」も利用可能だ。

 ポート類はUSB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps) Type-C端子×2を備える。この端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。なお、本製品には充電用のUSB Type-Cケーブルは付属するもののACアダプターは別売となるため、必要に応じてUSB PD対応の電源を用意する必要がある(45W以上の出力であれば急速充電可能)。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 5.4に対応する。Bluetoothオーディオについては、より新しい「Bluetooth LE Audio」規格にも対応可能だ。法人向けモデルについては、認証などに利用できるNFCポートも備えている。

 バッテリー駆動時間は「アクティブなWeb閲覧」で最長12時間、「ローカル動画の再生」で最長16時間となる(参考リンク)。

 ボディーサイズは約274(幅)×190(高さ)×7.8(厚さ)mmで、重量は約686gとなる。

12インチモデル用キーボードも登場

 本製品の発売に合わせて、12インチSurface Pro用のキーボードも登場する。本体との接続は、本体底面のポゴピンを介して行うようになっている。

 カラーは本体と同様に「Platinum」「Ocean」「Violet」の3色を取りそろえており、米国英語(US)配列限定でキーの印字を太くしたアクセシビリティーモデルも用意している。重量は約340gだ。


12インチSurface Pro用のキーボードも新登場する(画像はUS配列)

13インチSurface Laptopの概要

 13インチSurface Laptopは、ここ数世代のSurface Laptop(13.8型または15型)よりも小さい13型ディスプレイを搭載するクラムシェル型ノートPCだ。


13インチSurface Laptop

 先述の通り、SoCはSnapdragon X Plus 8-coreを搭載する。メモリは16GB(LPDDR5X規格)を備え、ストレージはUFS規格(容量は256GBまたは512GB)となる。なお、本モデルについては、Microsoftが認定する拠点(あるいは技術員)によるUFSストレージの換装に対応している。

 ディスプレイはタッチ操作に対応する13型液晶で、解像度は1920×1280ピクセル(アスペクト比3:2)、最大輝度は400ニト、リフレッシュレートは最大60Hzとなっている。色域はsRGBをカバーしており、個体ごとにキャリブレーションされている。

 WebカメラはフルHD(1920×1080ピクセル)撮影に対応する「Surface Studio Camera」を搭載している。12インチSurface Proと異なり顔認証には対応していないが、その代わりに電源ボタンに指紋センサーが搭載されている。


13インチSurface Laptopについては、電源ボタンと一体化された指紋センサーによって生体認証を行う

 ポート類はUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子×2、USB 3.2 Gen 1(USB 5Gbps)端子と3.5mmイヤフォン/マイク端子を備える。USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。本製品には充電用のUSB Type-Cケーブルに加えて45W出力のACアダプターも付属するが、60W以上の出力が可能なUSB PD電源を別途用意すれば急速充電も可能だ。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 5.4に対応する。Bluetoothオーディオについては、より新しい「Bluetooth LE Audio」規格にも対応可能だ。

 バッテリー駆動時間は「アクティブなWeb閲覧」で最長16時間、「ローカル動画の再生」で最長23時間となる(参考リンク)。

 ボディーサイズは約285.65(幅)×214.14(奥行き)×15.6(厚さ)mmで、重量は約1.22kgとなる。

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